入門編|初心者のためのスーパー戦隊シリーズ歴代8選

仮面ライダーやウルトラマンと並び、日本を代表する特撮ヒーローである「スーパー戦隊」

1975年に誕生した秘密戦隊ゴレンジャーをはじめ様々な戦隊ヒーローが誕生し、今年放送開始された爆上戦隊ブンブンジャーで実に48作目に突入するという長寿シリーズとなります。

これだけたくさんの戦隊がいると、これから戦隊に興味を持って見始めようと思ったらどれを最初に見たら分からない方も多数いるかと思います。

そこで今回は、シリーズを一切触れたことのない初心者にもおすすめできるスーパー戦隊を8作厳選して紹介していこうかと思います。

興味のある戦隊を見つけられたら幸いです。

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秘密戦隊ゴレンジャー(1975)

まず最初に紹介するのが、スーパー戦隊シリーズ記念すべき第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」です。

国際秘密防衛機構イーグルの各支部が、世界征服を目論む黒十字軍の襲撃を受け、それぞれの支部で奇跡的に生き残った海城剛、新命明、大岩大太、ペギー松山、明日香健二の5人はゴレンジャーを結成、世界の平和を守る戦いが始まるというストーリー。

カラフルなスーツに身をまとったヒーローたちが力を合わせ、大いなる悪に立ち向かうという基本的なフォーマットはここで完成し、以後半世紀続くスーパー戦隊シリーズの歴史はここから始まりました。

戦隊ヒーローの元祖というだけあって全員そろっての名乗りや連係プレーによる必殺技など基本的な部分は押さえており、まさに原点にして頂点ともいえる作品。

ゴレンジャーのメンバー5人の個性や得意分野もそれぞれ異なっており、そこも丁寧に描かれているのも魅力。

ストーリーライン自体はシリアスだが、お約束のなぞなぞやどこか憎めない仮面怪人など、コミカルな部分も多く子供から大人まで楽しめる。

その象徴ともいえるのが、ストーリー後半から登場するゴレンジャーハリケーン。

これは敵の弱点に変形しとどめを刺すというものだが、これが視力検査表だったり鶏がらスープだったり観音菩薩像だったりと何かと変なものばかりで、一度見たら抱腹絶倒間違いなし。

本作で巨大ロボは登場しません(巨大ロボが登場するのはバトルフィーバーJから)が、バリブルーンやその後継機バリドリーンなどの飛行メカによる空中戦もかっこいいです。 操縦担当のアオレンジャーの「バリブルーン(バリドリーン)発進、ゴー!」の台詞とポーズをまねした人も多いのでは?

そのかつてない作風から人気が爆発、シリーズで唯一2年間放送された。

恐竜戦隊ジュウレンジャー(1992)

続いては、シリーズ16作目「恐竜戦隊ジュウレンジャー」を紹介します。

その名の通り恐竜をはじめとした古代生物をモチーフにした戦隊で、1億7000万年の眠りから覚めた魔女バンドーラとその一味に対抗するため、同じく太古の眠りから覚めたゲキ、ゴウシ、ダン、ボーイ、メイの5人が立ち向かう。

特徴としては、シリーズ初のファンタジー戦隊であることが挙げられ、太古の眠りから覚めた神と悪魔の戦いが主軸で、恒例の巨大戦力が機械ではなく守護獣という神様であるという設定など、まるでRPGのような世界観が下敷きになっています。

また、スーパー戦隊を海外向けにリメイクした「パワーレンジャー」シリーズ第1作は本作がベースになっています。

そしてジュウレンジャーを語る上で欠かせないことといえば、追加戦士の初登場。

いわゆる「6人目の戦士」と呼ばれる、ストーリーの途中でメンバーに加入するレギュラーの追加戦士の定番は本作から始まりました。

初の追加戦士「ドラゴンレンジャー」は当初はジュウレンジャーと敵対しますが後に和解し、限られた命を削りながらも戦うその姿に心打たれた視聴者は数知れず。

演じる和泉史郎さんもイケメンで、後のイケメンヒーローブームの先駆けともいえます。

マンネリ化が続く戦隊シリーズに革命を起こし、王道展開を見せつつも新たな風を起こし歴史を変えた革新的な1作です。

百獣戦隊ガオレンジャー(2001)

続いては、百獣戦隊ガオレンジャーを紹介します。

ガオレンジャーは記念すべきシリーズ25作目で、21世紀最初のスーパー戦隊。

大地の精霊パワーアニマルに選ばれた5人の若者(獅子走、鷲尾岳、鮫津海、牛込草太郎、大河冴)がガオレンジャーとなり、地球を蝕む鬼オルグと戦います。

動物モチーフにコミカルなシーンと子ども向けを強く意識した王道の作風で、初心者でも見やすい展開になっている。

巨大ロボに目を向けてみると、複数の合体パターンが楽しめるいわゆるマルチ合体を本格的に取り入れ、玩具オリジナルの合体も含めるとそのパターンはシリーズでもトップクラスの多さとも言われている。

同時期に放送された仮面ライダーアギトと共にイケメンヒーローを多数輩出した作品としても知られ、現在では純烈リーダーでおなじみの酒井一圭さんをはじめ、金子昇さんや玉山鉄二さんなどが出演しました。

当時としては大ヒットした作品であり、なんとシーズン2の制作も打診されていたほどであった。

放送から23年たった今でもその面白さは色あせておらず、令和に見ても十分楽しめます。

炎神戦隊ゴーオンジャー(2008)

続いて紹介するのは、シリーズ32作目「炎神(エンジン)戦隊ゴーオンジャー」です。

並行世界の1つマシンワールドからやってきた機械生命体「炎神」に選ばれた5人の若者(江角走輔、香坂連、楼山早輝、城範人、石原軍平)はゴーオンジャーとなり、地球環境を汚そうとする蛮機族ガイアークと戦いを繰り広げていく。

前作ゲキレンジャーがハード且つシリアス色の強いストーリーだったため、ゴーオンジャーは逆にシンプルな勧善懲悪を目指し、明るく楽しいスーパー戦隊の王道を突き進む作風になっています。

ゴーオンレッドこと走輔の熱血おバカキャラやどこか憎めないガイアーク3大臣などコミカルなシーンも多く、ギャグ系戦隊としての側面もあります。(ではシリアスなシーンがないかと言われればそうではなく…)

シリーズ恒例の追加戦士も男女ペアという形で登場。 女性の追加戦士はゴーオンジャーが初登場となります。

モチーフは動物+乗り物と、子供が大好きな二大モチーフ両方を組み合わせたものになっている。

最終的に12体の炎神が登場し、そのすべてが合体した巨大ロボ「エンジンオーG12」は圧巻の一言。

最初から最後までスーパー戦隊らしさ全開なので、初心者でも安心して楽しめます。

余談ですが、本作で走輔を演じた古原靖久さんは現在YouTubeチャンネルで動画を投稿しており、ゴーオンジャー共演者をはじめ歴代スーパー戦隊俳優との対談動画も見れます。 興味のある方は是非覗いてみてください。

海賊戦隊ゴーカイジャー(2011)

続いて紹介するのは、海賊戦隊ゴーカイジャーです。

ゴーカイジャーは記念すべきシリーズ35作目というだけあって、歴代34のスーパー戦隊が全員集結するという最初からクライマックスな展開で幕を開けます。

全宇宙を支配しようとする宇宙帝国ザンギャックから地球を守るため、34のスーパー戦隊はすべての力を結集しザンギャックを撤退させることに成功。

しかしその代償として戦士たちは戦う力を失い、この戦いは「レジェンド大戦」と呼ばれ文字通り伝説となった。

それから時が流れ、宇宙最大のお宝を求め地球に上陸した宇宙海賊のキャプテン・マーベラス、ジョー・ギブケン、ルカ・ミルフィ、ドン・ドッゴイヤー(ハカセ)、アイム・ド・ファミーユ。

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時を同じくして、スーパー戦隊がいなくなった今が好機とザンギャックが再び地球侵略を開始。

お宝探しの邪魔をするザンギャックと戦う傍ら、マーベラスたち海賊戦隊ゴーカイジャーは宇宙最大のお宝を手に入れるために必要なスーパー戦隊の大いなる力を集めていくこととなる。

ストーリー紹介からも分かるように、記念戦隊というだけあってスーパー戦隊の要素を前面に押し出しているのが特徴。

歴代スーパー戦隊がザンギャックと戦うレジェンド大戦のシーンから始まり、ゴーカイジャーはその力の結晶「レンジャーキー」を使って歴代戦隊ヒーローにゴーカイチェンジできたり、歴代戦隊の小ネタを詰め込んだり、ED曲「スーパー戦隊ヒーローゲッター」はポケモン言えるかなよろしくラップ調で歴代戦隊を歌う曲だったりと、1年間かけて35作をお祝いしまくっています。

そして極めつけは、過去に戦隊ヒーローを演じた俳優さんが、当時と同じ役でゲスト出演するという豪華すぎるサプライズ。

映画で出演したレジェンドも含めると、ゴレンジャーからゴセイジャーまでの全34戦隊から誰かしら出演しているという、1年間放送するテレビ番組とは思えないほど贅沢すぎる戦隊になっています。

スーパー戦隊の歴史をこれでもかと詰め込んだ名作ですので、どの戦隊から見始めようか迷っている人は、とりあえずゴーカイジャーを見て歴代戦隊の知識を深め、その中で興味を持った作品から見始めるのが良いかと思います。

ちなみに、本作でゴーカイブルーことジョー・ギブケンを演じるのは今を時めく人気俳優である山田裕貴さん。 最近では、西野七瀬さんとの結婚を発表したことでも話題を呼びましたね。

獣電戦隊キョウリュウジャー(2013)

続いて紹介するのは、獣電(ジュウデン)戦隊キョウリュウジャーです。

名前からも分かるように恐竜がモチーフの戦隊で、ジュウレンジャー、アバレンジャーに続く3つ目の恐竜系戦隊です。

遥か数千年前の恐竜時代、星の病と呼ばれる暗黒神デーボスが地球に飛来した。

地球の賢神トリンはデーボス軍に対抗するため恐竜たちを獣電竜へと改造、彼らの力を得てデーボスを封印することに成功した。

時は流れ、現代。 再び活性化したデーボス軍の侵略を察知したトリンは強き竜の者「キョウリュウジャー」の招集を決意。

獣電竜と戦い、勝利したブレイブな5人の若者(桐生ダイゴ、イアン・ヨークランド、有働ノブハル、立風館ソウジ、アミィ結月)はデーボス軍との戦いに身を投じていくのだった。

こちらもとにかく戦隊の王道を行く熱くブレイブな作品で、OPやEDの歌詞テロップや漢字を使わないサブタイトルなど、低年齢層を意識した演出も盛り込まれている。

メンバーに関しては電撃戦隊チェンジマン以来となるイエローがいない戦隊で、レギュラーメンバーこそ5人+追加戦士1人という編成だが、番外戦士も含めると総勢10人という大所帯となる。

ブレイブ39では全10人の戦士が集結し名乗りを行うという迫力のシーンが展開された。 めっちゃかっこいいので一見の価値ありです。

その人気ぶりは玩具売り上げにも表れており、最終的な売り上げランキングは歴代2位(ちなみに1位はオーレンジャー)、21世紀戦隊ではトップというとんでもない記録を打ち出した。

昨年(2023年)に放送10周年を迎えた時には、当時放送されていた王様戦隊キングオージャーとも豪華なコラボを果たしたことも記憶に新しいです。

ちなみにキョウリュウレッドに変身する桐生ダイゴを演じるのは、ドラマで引っ張りだこの竜星涼さんです。

魔進戦隊キラメイジャー(2020)

続いて紹介するのは、シリーズ44作目「魔進(マシン)戦隊キラメイジャー」です。 年号が平成から令和に変わって初のスーパー戦隊です。

宝石の国クリスタリアが、汚れた環境を好む闇の帝国ヨドンヘイムにより滅ぼされた。

生き残ったクリスタリアの姫君マブシーナは次に地球が狙われることを予期し、意思を持つ宝石「キラメイストーン」と共に地球へと渡る。

キラメイストーンに選ばれた、輝ける精神「キラメンタル」を持つ5人の若者(熱田充瑠、射水為朝、速見瀬奈、押切時雨、大治小夜)はキラメイジャーとなり、ヨドン軍との戦いが幕を開けた。

モチーフは乗り物×宝石で、「輝き」をテーマにしどんな時でもキラキラ輝く明るく肯定的なヒーローの活躍を描きます。

しかし放送された2020年当時はコロナ禍&充瑠役の小宮璃央さんが感染ということもあって思ったように撮影が進まず、放送話数も少なくなってしまったが、それでもキラキラ輝く煌めきの戦士たちの物語を最後まで描き切りました。

コロナ禍という暗い世の中だからこそ、キラメイジャーに励まされた人も多くいるのではないでしょうか。

各々の個性や多様性を尊重し肯定する、令和という新時代らしさを詰め込んだ王道戦隊なので、今の若い子も楽しめるのではないでしょうか。

爆上戦隊ブンブンジャー(2024)

そして最後に紹介するのは、現在放送中のシリーズ最新作「爆上(バクアゲ)戦隊ブンブンジャー」です。

主人公の範道大也は、ひょんなことから車型宇宙人ブンドリオ・ブンデラス(通称ブンブン)と出会う。

意気投合した2人は、その後出会った仲間たち(鳴田射士郎、志布戸未来、阿久瀬錠、振騎玄蕃)と共にブンブンジャーを結成、依頼された人や物を届ける「届け屋」を営む傍ら、地球を縄張りにしようとする大宇宙侵略大走力団ハシリヤンと戦いながら、互いの夢を叶えるために奔走していく。

モチーフは戦隊でも定番の乗り物で、顔にタイヤがそのままくっついているインパクト抜群のビジュアル(作中の表現を借りるなら「タイヤ人間」)は一度見たら忘れられません。

それに加え、「つくる」こともテーマの1つとして掲げており、本作に登場するブンブンカーをはじめあらゆるものを自分たちの手で作り出すシーンも描写されているのが特徴。

本作では戦隊の原点回帰を意識しており、前作(キングオージャー)や前々作(ドンブラザーズ)が戦隊の常識をぶち破った異色作だった反動もあってかこれぞザ・スーパー戦隊と呼べるような王道路線を突っ走る作風。

前2作ではあまり描かれなかった、怪人が現れる→全員そろってヒーローに変身する→名乗り→合体必殺技で倒す→怪人が巨大化する→ロボへの合体というおなじみのテンプレも復活しており、「おなじみの戦隊が帰ってきた」とファンからは早くも高評価。

敵組織であるハシリヤンも、やる気はあるのに失敗ばかりな三バカトリオだったり、お婆ちゃんが横断歩道を渡るときは律義に止まったり、どこぞのラブリーチャーミーな敵役よろしく名乗りを行ったりと、昔懐かしの憎めない敵キャラ感満載でこちらも人気。

現在放送中かつまだ序盤なので今からテレビ放送を見ても間に合いますし、東映特撮ファンクラブ(TTFC)、TELASA、TVer、Amazon Prime Videoなどで見逃し配信していますので、1話から一気見することも可能です!

おわりに

以上、個人的に私が初心者におすすめしたい戦隊を紹介しました。

こうやって改めて一通り見てみると、子供受けしそうなモチーフやストーリーを採用しており、誰でも楽しめそうな作品作りにこだわっているところが見て取れます。

ブンブンジャーから戦隊シリーズに興味が湧いて、これからは見てみようかなと思っている人は、まずこれらの作品の中から1つ選んでみてはいかがでしょうか?

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