大ヒット商品はなぜ人気なのか その理由と誕生の裏側
大ヒット商品はなぜ人気なのか その理由と誕生の裏側
現在、「坂上&指原のつぶれない店」という、潰れそうで潰れない店を紹介する番組が人気です。
現在も様々な店や企業が奇抜なアイデアで生き残りをかけて戦っていますが、これまでに誕生した様々な大ヒット商品やアイデア商品はどのようにして生まれたのでしょうか?
今回は私たちの生活欠かせない様々な商品の誕生の裏側と人気の理由について解説したいと思います。
マジックテープ
まずは服や靴などによく使われているマジックテープから。
特に靴なんかは靴ひもを結ぶ手間が省けるのでお子さんの靴なんかによく使用されています。
そんな便利なマジックテープの誕生のきっかけとなったのは、なんと植物の種。
種子の中にはフックのようなとげの付いたもの(いわゆる「ひっつき虫」)があり、これで人間の衣服や動物の体にくっつくことで、種子を遠くに運んでもらっています。
マジックテープも片面のリングに、もう片面のフックを重ねて引っかけるという、このタイプの種子と同じ原理でくっつけています。
ポスト・イット
続いてはビジネスマン御用達、大手付箋メーカーの「ポスト・イット」の誕生秘話を語りたいと思います。
アメリカの大手化学・電気製品製造メーカーであるスリーエムの研究員であるスペンサー・シルバー氏は、接着剤の研究を行っていました。
しかし研究は思うように進まず、結局完成したのは「くっつくけど、人の手で簡単にはがれてしまう」という中途半端なものでした。
当初は失敗作と思われていましたが、同社の研究員アート・フライは「この接着剤を讃美歌集のしおりに使うのはどうだろう?」と提案し、
それがきっかけで簡単に張ったりはがしたりできる付箋やメモ用紙「ポスト・イット」が誕生しました。
ポテトチップス
みんな大好きおやつの王様ポテトチップス。
一人で黙々と食べてもみんなでつまんでもおいしいですが、このポテトチップス、お客のクレームから生まれたことをご存知でしょうか?
舞台はアメリカ。 とあるレストランでシェフをしているジョージは、フレンチフライを注文した客から「ポテトがぶ厚すぎて食べられないじゃないか!」と今言われてもまったく違和感ないクレームを付けられました。
その注文通りジョージは薄く切ったポテトを出しましたがそれでも客は満足せず、ついに堪忍袋の緒が切れたジョージはフォークでも刺さらないくらい薄くスライスし揚げたポテトを出しました。
するとその客はその薄切りポテトに満足、これがポテトチップス誕生の瞬間となりました。
ポケットモンスター
今やマリオやカービィと並び世界中で愛される任天堂の代表格であるポケモン。
ポケモン生みの親である田尻智氏は、仮面ライダーカードやビックリマンシールなどの収集要素がブームの世の中、ゲームボーイの「通信機能」に着目し、ウルトラセブンの「カプセル怪獣」からヒントを得て収集、育成、対戦、そして交換を徹底的に遊ばせるゲームとしてポケモンの前身である「カプセルモンスター」の企画がスタート。
しかしゲームフリークにRPGの開発経験者が少なく開発には長い年月がかかりました。 それでも「通信交換しなければポケモンをすべて集められない」、「他のプレイヤーと通信対戦できる」「赤と緑の2バージョン発売」という方針で、1996年2月27日に発売開始しました。
しかし発売当時はニンテンドウ64やプレイステーションが主流であり、1989年から発売されたゲームボーイは時代遅れのいわば「オワコン」であったため当初はほとんど売れなかった。
しかしポケモンで遊んでいるプレイヤー同士で通信交換・対戦ができるということで小学生を中心に口コミでじわ売れを続け、アニメ放送の相乗効果もあって社会現象になるほどのメガヒット作品になりました。
さいごに
失敗は成功の母何事もチャレンジ!成功のタネはどこにでも転がっています。動いた人・行動する人が成功を手にするんですね。