仮面ライダー龍騎と鎧武は似て非なる2つのライダー戦国時代
仮面ライダー龍騎 仮面ライダー鎧武 似て非なる2つのライダー戦国時代
「勝ち残ったものが1つだけ願いを叶えられる」というルールの下、
13人の仮面ライダーたちが
戦い合う『仮面ライダー龍騎』。
それぞれの信念と正義のため、
迫る敵と戦い続ける『仮面ライダー鎧武』。
どちらも「複数のライダーが登場し、戦い合う」という共通点を持っているものの、
作風が違うためか全然違う作品のように感じます。
まず龍騎の主なポイントですが、
合計13人の仮面ライダーが、
自分の願いをかなえるため
最後の1人になるまでお互い戦うという、
いわばバトルロワイヤル的な側面があります。
エピローグにもあったように、
この戦いには正義はなく、
ライダー同士の「純粋な願い」が
ぶつかりあう戦いです。
紘汰(鎧武)やミッチ(龍玄)のように
何か守りたいものがあるわけでも、
戒斗(バロン)や貴虎(斬月)のように
自分の信念を貫きたいわけでもなく
ただただ自分の欲望の赴くままに戦うイメージが強いですね。
(特にガイこと芝浦淳やタイガこと東条悟、
そして王蛇こと浅倉威は
この傾向が強い)
そういう世界観なので、
ライダー同士が馴れ合うことはほとんどなく、
一部の例外を除いて全員敵同士という場合がほとんど。
戦国武将のように誰かがボスとなって
ライダー同士チームを組むことは
ほとんどありません。
一応TVSPでは龍騎を倒すために
ベルデを筆頭にライダーたちが
手を組んだことはありましたが、
仮に龍騎とナイトを倒したとしても
またお互いが倒し合いになる可能性は高いですね。
一方の鎧武はというと、
『ライダー戦国時代』というキャッチコピーが現しているように、
倒し合いというよりは
、自分の信じる正義や信念のために戦うというイメージが強いですね。
アーマードライダーは
第1話の冒頭みたいに
それぞれの陣営に分かれており、
時には裏切り、
時に共闘しながら自身の道に立ちふさがるあらゆる敵と戦っています。
そして何より、
物語が進むにつれて共同戦線を張るということが多いのも
龍騎にはあまりなかった特徴。
例えば31話でオーバーロードが本格的に侵略を開始した際、
これまで敵同士だった
アーマードライダーたちが
戒斗の鶴の一声で1つのチームとなり、
インベス軍団やオーバーロードに立ち向かいました。
また永遠のライバル同士だった紘汰と戒斗も、
共通の敵(主にユグドラシル)を見つければ
ともに力を合わせて戦いました。
まるで本物の戦国時代のように、
共通の敵が見つかれば一時的に共闘することもあれば
ミッチや凌馬のように今まで味方だった者が
ある日を境に敵となり、
裏切られたり何者かに利用されることも多々ありました。
そしてもう1つ、
龍騎は最終的にミラーワールドや
仮面ライダーの存在そのものが
消滅したの対し、
鎧武の戦いは「本当にあった戦い」です。
時間のループの中でも夢オチでもなく、
これが鎧武の世界の現実として
起こった戦いなのです。
最初はビートライダーズ同士の
ダンスステージの取り合いだった戦いが、
次第にこの世界の闇が明らかにされていき、
やがてミラーワールドの戦いとは
比べ物にならないほどの大がかりな戦いへと発展していきます。
龍騎のライダーバトルとは規模が
比べ物にならないですねw
登場するアーマードライダーの数も比べ物にならないほど多く、
(鎧武外伝まででなんと19人!!
外伝の第2弾製作も決定したため、
もっと増える可能性もあり!!)
自ら敵と見定めたものと戦いを繰り広げています。
以上、龍騎と鎧武の違いをまとめてみました。
総括すると
龍騎は自分自身の欲望を満たすために戦い、
(何かオーズみたいになっちゃいましたねw)
鎧武は個人が信じる正義のために戦っています。
また鎧武は龍騎よりも
アーマードライダー同士の共闘が多く、
バトルロワイヤルというよりは
同じ信念を持つ者同士が手を取り合い
敵陣営に立ち向かう印象が強かったように感じました。
やはり、
似たような作品でも根本が違えば
世界観も全然違いますね。