松下進|ファミ通やスペースワールドのキャラを描いた人|キャラまとめ
松下進さんはファミ通やスペースワールドのキャラクターを手掛けた人です。
「ああ、あのキャラクターを描いた人ね!」と、
松下進さんはイラストレーターで、これまで数多くのキャラクターを生み出してきたことで「キャラクターの父」とも呼ばれています。
画風としてはエアブラシを使ったアメコミ調のデザインが特徴で、松下さんの名前を知らなくともファミ通とかスペースワールドみたいな独特のデザインのキャラクターはいろんな場所で見かけるんじゃないでしょうか。
今回は、そんなキャラクターの父松下進さんが過去に手掛けたキャラクター達をいくつか紹介していこうかと思います!
ファミ通
まずは冒頭でもちらっと触れた、ファミ通のキャラクター。
ファミ通(旧ファミコン通信)は、KADOKAWA Game Linkageによる日本一有名なゲーム情報誌。
ファミ通の表紙に、松下さんが描いた狐のキャラクターが載っているのを書店で見たことがある方も多いかと思います。
この狐のキャラクター、名をネッキーと言います。 名前の由来は狐の逆さ読みで、ファミコン→コンの連想で狐がモチーフになりました。
スペースワールド
続いては、かつて存在していたテーマパーク「スペースワールド」のキャラクター達。
スペースワールドはかつて福岡県北九州市に、1990年~2017年の27年間あったその名の通り宇宙をテーマにしたテーマパーク。そんなスペースワールドのグリーティングやショーに登場するのが、松下さんがデザインを手がけた個性豊かなキャラクター達。
ラッキー&ヴィッキー・ラビット、ヘンドリックス、アントントン、フランク3000、バロン・バーロックなど様々なキャラクターがパークを訪れたゲストを楽しませました。
2017年に残念ながら閉園となり、ラッキーと仲間たちはスペースワールドと命名された実在の星に移転する形で宇宙へ帰るという設定になりました。
これによりスペースワールドのキャラクターたちとは永遠の別れとなってしまったわけですが、彼らの復活を望む根強いファンたちの活動(コスプレ、雑誌表紙の出演、クラウドファンディングetc.)の結果、なんと2023年にラッキーとヴィッキー限定ですが北九州最大の祭り「わっしょい百万夏まつり」にて奇跡の復活を遂げました。
今後は北九州市を拠点にグリーティング活動を行う予定とのこと。 いかにスペースワールドのキャラクターが愛されていたかが分かるエピソードですね。
オリックスブルーウェーブ
続いてはスポーツ関連から、ネッピーとリプシー。
ネッピーはプロ野球チームのオリックスブルーウェーブ(現・大阪オリックスバファローズ)のマスコットキャラクターで、ギリシャ神話の海神ネプチューンの息子で13歳という設定。
1991年に、オリックスブレーブスがブルーウェーブへと改名するタイミングでデビューしました。
そして99年には、リプシーもデビュー。 同時に、上半身裸からユニフォーム姿(背番号は111番)へとリニューアルされました。リプシーは海賊の娘で、船が嵐で難破し遭難したところをネッピーに助けられたという設定。 背番号は222番。
2011年、球団名がオリックスバファローズへリニューアルされたことに伴い2人とも引退、背番号も新マスコットのバファローブルとバファローベルに継承されました。
ガンバ大阪
マスコット繋がりでもう1人、ガンバボーイを紹介します。
ガンバボーイはサッカーJリーグチームであるガンバ大阪のマスコットキャラクター。 背番号は0番。
こちらも同じくギリシャ神話の全知全能の神ゼウスの生まれ変わりのサッカー少年という設定。
Jリーグオリジナル10(Jリーグ発足時に加盟した10のクラブの総称)のマスコットでは珍しく、人間がモチーフになっています。
また、先ほど紹介したネッピーとは実は兄弟(ネッピーが兄、ガンバボーイが弟)という
意外な設定があり、競技の垣根を超え兄弟が共演したこともある。
ガンバボーイ公式X(旧ツイッター)(https://twitter.com/gamba_boy_0_)では、ガンバボーイ(とガンバガール)の日常を覗くことができます。 興味のある方は是非。
ビット・ザ・キューピッド
続いてもギリシャ神話繋がりで、ビット・ザ・キューピッドを紹介します。
ビット・ザ・キューピッドは、1995年にテレビ東京系にて「アニメ缶」の枠で放送されたフルCGアニメ。
タイトル通りギリシャ神話の世界観をベースにしたオリジナルストーリーが展開されます。
同じ番組内で放送されたぼのぼのと比べるとマイナーですが、実は日本初の全編CGのフルアニメーションという何気に凄いアニメでもあります。
英語であそぼ
続いては、英語であそぼのキャラクターです。
英語であそぼ(2005年からは「えいごであそぼ」とひらがな表記)はNHK教育テレビ(現・Eテレ)で1990年にスタート、2016年までの26年間放送された教育番組。(シリーズ自体はタイトルを変えて継続中)
松下さんがキャラクターデザインを担当したのは1990年の第1期(宇宙船ボンゴレ号)~1994年の第2期(ホテル・ギャラクシー)まで。 アラサーの皆さんは子供のころに見た記憶があるのではないでしょうか。
松下さんの描くキャラクターはどこかアメコミ風でカートゥーンっぽさが出てるので、英語であそぼの世界観とも見事マッチしているように感じます。
クロスワードメイト
続いては、パズル雑誌のクロスワードメイト。
パズル雑誌発行部数No.1を誇るマガジン・マガジンが出版しているパズルメイトシリーズの中で、その名の通りクロスワードを収録している雑誌です。このクロスワードメイトの表紙を飾るピエロのキャラクター「Crossword Clown」のイラストを、松下さんが手がけています。また、松下さんが過去に手掛けたキャラクターと表紙で共演したこともあります。
ゲームパッケージ色々
松下さんは、さまざまゲームパッケージのデザインも担当したことがあります。
一番有名な例を挙げると、ダービースタリオンシリーズと高橋名人の冒険島シリーズでしょうか。
ダービースタリオンはシリーズ第1作「ベスト競馬 ダービースタリオン」からスーパーファミコン版「ダービースタリオン96」のパッケージイラストを担当。 スーファミ版は2022年にリメイクされたスイッチ版のデザインも手掛けました。
一方、全ファミコン世代が熱狂した高橋名人の冒険島は、全シリーズのパッケージデザインを手がけました。
その他、マキシモシリーズ、ダウンザワールド、モータートゥーングランプリ(2まで)のパッケージも松下さんが描きました。
まとめ
以上、松下進さんがデザインを手がけた様々なキャラクターをまとめました。
今回紹介したものはほんの一部で、これ以外にも数多くのキャラクターを生み出しており、まさに「キャラクターの父」と呼ばれるにふさわしい活躍を見せています。
松下進さんの名前を聞いてもあまりピンとこないでしょうが、ファミ通やスペースワールドなどのキャラクターを手掛けた人と聞くと、実は彼の描くイラストを至る所で見かけるし、いろんな分野で大活躍しているキャラクターデザイナーなんだと分かりますね。
私も彼の描くイラストは何度も目にしていますが、松下進さんの名前は全然知らなかったし、いろいろとイラストやキャラクターを眺めるうちに松下さんの活躍の幅に驚かされるばかりです。
これから松下進さんがどんなキャラクターを生み出すのか、そのキャラクターがどんな活
躍を見せるのか、これからも楽しみです。