カーリングのルールと歴史
意外と知らない? カーリングの歴史とルールまとめ
今年もウインタースポーツの季節が近づいてまいりました。
一言にウインタースポーツと言ってもたくさんありますが、有名なものの1つに「カーリング」があります。
ストーンを氷の上で滑らせて得点ゾーンで止めるというくらいなら誰でもわかると思いますが、詳しいルールを知っている人は意外と少ないのではないのでしょうか?
というわけで今回は、まだまだ先の冬季オリンピックより前に、カーリングのルールや起源をまとめました。
≪目次≫
カーリングの歴史
カーリングが誕生したのは15世紀のスコットランドという説が有力です。
当時は河原の石を氷の上に滑らせていたとされ、諸説ありますがストーンが「カール」した髪の毛のように回転することからこの名がついたとされます。
気候の寒い北欧やカナダなどでとくに盛んにおこなわれているスポーツで、1998年の長野オリンピックから正式種目となりました。
ちなみに公式大会で使われるストーンは、発祥の地スコットランドはアルサクレイグ島の花こう岩から作られているそうです。
カーリングの世界選手権出場を懸けたパシフィック・アジア選手権の男子準決勝で、日本代表のSC軽井沢クラブが韓国を延長の末に6-5で下して決勝進出。上位2チームが得る来年4月の世界選手権(カナダ)の出場権を獲得しました。 https://t.co/wMdm0jzWrq #カーリング
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) November 12, 2016
カーリングのチーム構成
まずカーリングは、4人1チームで行うスポーツです。選手にはそれぞれ役割があります。
リード
1投目および2投目でストーンを投げる人。 それ以外の時にはモップで氷を磨く「スウィーパー」を担当します。
セカンド
3投目および4投目でストーンを投げる人。 それ以外の時にスウィーパーを担当します。
サード
5投目および6投目でストーンを投げる人。 スキップがストーンを投げるとき、司令塔を担当することもあります。
スキップ
ハウスから選手に指示を出す司令塔。 7投目と8投目にストーンを投げるときもあり、この時はサードがスキップを担当します。
フィフス(リザーブ)
いわゆる補欠。 チームメイトが試合続行不可能になった際、代わりに出場します。
カーリングの基本ルール
冒頭でも言ったように、ストーンを氷上に滑らせ、約40メートル先の「ハウス」と呼ばれる円に近づけることがカーリングの基本ルールです。攻守の1巡りを「エンド」といい、10エンドまで続行します。
1エンド目の攻守の順番はコイントスで決め、2エンド目以降は前のエンドで勝った方が先攻となります。
攻撃側は順番にストーンを投げ、ハウスの中心になるべく近づけるように、スウィーパーは氷の上を掃き、軌道や距離を調節します。
どうして掃くの?
ちなみになぜ掃く必要があるのかというと、ブラシで氷をこすることで氷上の粒を溶かし、摩擦を少なくすることでストーンの滑りをよくするためだそうです。
このとき、ハウスで指示をする役の人は
「イエス(掃け)」
「ノー(掃くな)」
「クリーン(軽く掃け)」
「ハリー(全力で掃け)」 という風に指示を出します。
カーリングは別名「氷上のチェス」と呼ばれていることからも分かるように、ストーンを投げる人や掃く人の腕力とか体力云々よりも、指示役の的確な指示や戦略、駆け引きが重要となってきます。
時と場合によってストーンの勢いをつけなかったり逆に殺したり、ストーンをハウスから弾き飛ばしたりあえて残したりと、臨機応変な対応が要求されるというわけですね。
さいごに
2014年のソチオリンピックでは小笠原歩選手、船山弓枝選手などが活躍していましたね。
出産してもカーリングを続けるカーママというほほえましい流行語も生まれました。
女子が話題をいつもさらっていますが今回はカーリング男子は2017年の世界選手権に出場決定しました。
次の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックまであと2年。 日本代表の皆さんガンバです。応援しています。