おせち料理の種類ごとにこめられた意味・願いは?重箱の詰め方は?

oseti

2016年もいよいよ2か月を切りました。せっかちな方やすでに予定を立てている方はもう来年のことを頭に入れている方も多いのかもしれません。年明けに必要なものの1つがおせち料理。

もうすでにおせちを食べなくなっている家庭もありますが、やはり現代でも多くの家庭でおせち料理を食べて新年の願掛けをしています。ところで、おせち料理は普段日常的に食べない食品ばかりですが、これらにそれぞれ意味があることをご存知でしょうか?

今回は新年を迎える前に、おせち料理にはそれぞれの意味がありますのでぜひ豆知識としてお役に立ててください。

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黒豆

まずは甘くておいしい黒豆。黒色は道教では魔よけの色とされ、豆は「まめに働く」などの語呂合わせから健康を意味しています。ここから黒豆は邪気を払い無病息災を願い、1年健康体でしっかり働くことを願っています。
ちなみに私はこの黒豆が、おせち料理の中で一番好きです。

数の子

数の子とは、ニシンの卵のこと。ニシン=二親でたくさんの卵がついていることから、たくさんの子供が生まれ、子宝に恵まれることを願う縁起物とされています。

田作り

田作りはカタクチイワシの小魚(ごまめ)を使った料理で、田んぼの肥料に小魚が使われていたことから名付けられました。読んで字の通り豊作・五穀豊穣を願うもので、関東でも関西でもおせちによく入っています。

紅白かまぼこ

赤と白で見た目が縁起が良さそうな紅白かまぼこ。蒲鉾に限らず日本では紅白で売られているものがたくさんありますが、赤はめでたさや魔除け、白は神聖を現すため日本ではとても縁起のいい色なのだそうです。

伊達巻

今やおせち以外では見かける機会のなくなってしまったと言っても過言ではない伊達巻。その形が巻物に似ていることから、学問の成就や文化の発展を願うものとされています。
ちなみに伊達巻という名前ですが、長崎から江戸に伝わった「カステラかまぼこ」が派手な人たちの着物に似ている説や、戦国武将の伊達政宗が魚のすり身に卵を混ぜて食べたものを好んで食べた説など諸説あります。

栗きんとん

おせちのデザート、栗きんとん。栗は日本でもおなじみの山の幸で、「勝ち栗」として尊ばれています。また、きんとんは漢字で「金団」と書き、金の団子ということで金運を呼び寄せるとされています。

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昆布巻き

渋い味で子供の人気は低い、かもしれない昆布巻き。先ほどの伊達巻と同様に学問成就を願うほか、養老昆布→ようろうこんぶ→よろこぶということで不老長寿などのお祝いの縁起物とされています。

海老

鍋に入れても網の上で焼いてもおいしい海老。海老は海の老人と書くように常に腰を曲げており、この海老に倣って「海老のように腰が曲がるまで長生きしますように」という願いを込めているそうです。

煮しめ

煮しめにはいろいろな野菜が入っているということで家族円満の意味を込めており、個々の食材にもそれぞれ意味があります。例を挙げると
レンコン…穴が空いているので先を見通せるという意味。
里芋…子芋がたくさんつくので子宝に恵まれますようにという意味を込めて。
シイタケ…陣笠に見立て、壮健の願いを込めて。
くわい…大きな芽が出るということで、出世祈願。

たたきごぼう

煮しめにも入っているゴボウは特に縁起のいい野菜とされ、地中深く根を張るごぼうのようにその家が土地に根を張り永遠に繫栄するようにという願いが込められています。また、たたきごぼうは別名「開きごぼう」と呼ばれ、運が開くという意味もあるそうです。

おせちはどうして重箱に?

さいごに、なぜおせち料理が重箱に入っているかについて。めでたいことや幸せなことを重ねるという意味をこめて、重箱に縁起物を詰めています。

お重箱の詰め方

また料理の詰め方にも決まりがあり、それぞれ

一の重→祝い肴(黒豆、数の子、田作り、きんぴらごぼうなど)
二の重→口取り(かまぼこ、栗きんとん、伊達巻、昆布巻きなど)
三の重→焼き物(焼き魚、海老など)
与の重(縁起担ぎのため「四」という字はあえて使わない)→煮物(野菜の煮しめなど)

さいごに

以上、おせち料理のそれぞれの意味について解説しました。今では家庭で作る味以外にも有名老舗の通販もありますよ。



家庭で作るもよし、おいしいプロの味を購入するのもよし。日本の伝統のおせちをじっくり味わいたいです。
それぞれの食材に込められた意味を知ると、新年も幸運をたくさんもらえそうな気がしますね!

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