冬の気象用語まとめ!いまさら人に聞けない?
立冬が過ぎ、木枯らし一号も吹いてようやく冬らしくなってきた日本列島。
今回は寒くなってきたので天気予報でよく聞く、冬の気象用語をいくつかまとめてみました。
意味が気になるものがあったら最後までご覧いただけると幸いです。
冬日と真冬日
まずはよく似た気象用語「冬日」と「真冬日」。 微妙なこの違い!一見同じように見えますが、実ははっきりとした違いがあります。
「冬日」はその日の最低気温が0度以下の日、
「真冬日」はその日の最高気温が0度以下の日のことを言います。
単純に考えて最高気温が0度を超えない真冬日の方が寒いということですね。 今は冬日が続きますが、真冬日もいずれ来そうですね。
木枯らし一号
先日日本に「木枯らし一号」が来たというニュースがありました。木の葉を吹き飛ばして枯れ木のようにしてしまうからこの名前がついたそうですが、では具体的にいつ吹いた木枯らしを一号と呼ぶのでしょうか?
「木枯らし一号」とは、10月下旬から11月末にかけて吹く風のうち、最大風速が秒速8メートル以上で西北西から北に吹く最初の風のことです。
ちなみに木枯らし二号や三号もあるようですが、あくまでも季節現象であるため発表はされません。
小春日和(こはるびより)
温かくなった時によく聞く小春日和、これも具体的な意味を知らない人が意外と多いのではないでしょうか。
「春」という感じが入っているものの、実は春に使う言葉ではなく、「冬なのにまるで春のように暖かい気候」のことを指します。
春の日に「今日は小春日和だね」なんて言ってしまうと恥をかく可能性がありますので皆さんも気を付けましょう。
冬将軍
先ほどとは打って変わってものすごい寒波や吹雪を連想させる冬将軍。
具体的にはシベリアからやってくる強烈な寒波(上空5,500メートル付近の気温がマイナス36度以下)のことを指すそうですが、冬の「将軍」とはだれのことを指すのでしょうか?
ここでの将軍はかの有名なナポレオン・ボナパルトのこと。1812年、当時フランス皇帝であったナポレオンがロシアへ遠征した時、現地の厳しい寒さと積雪に耐えられず撤退してしまい、ロシアの厳しい気候をイギリスの新聞記者が”Frost General”(冬将軍)と称したのが始まりとされています。
みぞれ、あられ、ひょう
雪によく似た3つの天気。 この3つの違いが分かりますか?
霙(みぞれ)は、雨混じりに降る雪のこと。ちょうど雨と雪の中間くらいのものでしょうか。
霰(あられ)と雹(ひょう)は雲から降ってくる白い氷の粒という点では共通していますが、粒の直径が5ミリ未満のものを霰、5ミリ以上のものを雹と言います。
そういえば時々巨大なひょうが降ってきたというニュースは聞きますが、巨大な霰(あられ)が降ったというニュースは聞いたことはありませんね。
まとめ
以上、冬によく聞く気象用語をまとめてみました。気になる言葉は意味を調べてみると、天気予報を見るのがもっともっと楽しみになりますね。