気になる日本語!お会計のおあいそって使い方間違ってる?!おもしろ語源まとめ!
以前家族と回転ずし屋に行った際、「おあいそって何が由来なんだろうね?」と母に聞かれました。
言われてみれば今まで気にしたことがなかったので、今回は「おあいそ」も含め、日常的によく使っている日本語の語源もご説明しますのでお役立てください。へぇ~~なるほど!そういうことかぁ~。
おあいそ
主にお寿司屋さんや大衆食堂で、勘定の際によく言う「大将!おあいそ頼むよ!」。 これは一体どういう意味なのでしょうか?
おあいそとは、読んで字の通り「愛想」から来ており、店員が「愛想がなくて申し訳ありません」と謙遜していったのが始まりと言われています。
そのため、お客さんが勘定のつもりで「おあいそ!」と言ってしまうと「俺はあんたの店にほとほと愛想が尽きた」という意味になってしまい、場合によっては失礼にあたってしまいます。
こういったことを気にする人も少なからずいると思いますので、多用するのは避けた方がいいでしょう。でも非常によく聞くフレーズで、通のようなイメージがしますよね・・・。
疑問に思う気になる不思議な日本語
お愛想の語源もそうですがいつも疑問に思う日本語の不思議です。実はずっと気になっていました。
うさぎの数え方
普通、哺乳類などの動物の数え方は「匹」、あるいは「頭」です。しかし、ウサギだけはなぜか「羽」と数えます。鳥でもないのになぜ?動物園など飼育場所によっては「匹」と書いてあるところもあります。
これについては諸説ありますが、最も有力な説として「動物を食べるのを禁じていた説」があります。日本に仏教が伝わったばかりの頃、仏教の教えにより哺乳類を食すのを禁じていた時代がありました。
その時代に仏教の僧侶たちが、二本足で立つうさぎを見て、「これは獣ではなく鳥である」とこじつけ、1羽、2羽と数えたという説が最も有名です。
もっとも、現在は「羽」でも「匹」でも問題ありません。
ルビ
漢字などの読み仮名を意味する「ルビ」。これもまた意外な語源があります。ルビのスペルは「ruby」。 そう、ルビは宝石のルビーから来ています。
欧米では活字の大きさを宝石名で示す習慣があり、5号活字の振り仮名に使用した7号活字の大きさがルビーと呼ばれていたため、日本ではそれが短縮され「ルビ」になったと言われています。
テンパる
パニック状態を意味する「テンパる」。 この言葉は意外にも麻雀が由来とされています。麻雀用語であと1枚で上がれる状態を「聴牌」(てんぱい)という言葉に「る」をつけ動詞化したもので、あと1枚で上がれる状態=目の前のことが手一杯で余裕がない状態を意味する言葉となりました。
ちなみに同じく麻雀が語源の言葉として「安パイ」や「連ちゃん」などがあります。
ぐれる
子どもが反抗期に突入するなどして言うことを聞かなくなることを「ぐれる」と言います。
最近ではあまり聞かなくなった言葉ですが、ぐれるの語源は「蛤」(はまぐり)にあります。
ハマグリの殻はそれぞれをひっくり返すとピッタリ合わなくなることから、周囲の人と意見が食い違うことが多くなるのを意味しているのでしょうね。
はまぐり→ひっくり返すと「ぐりはま」→「ぐれはま」→ぐれると変化しました。
13日の金曜日
西洋では不吉な日と呼ばれている「13日の金曜日」。映画のタイトルにもなった有名なワードですが、なぜ「13日」と「金曜日」が不吉だと考えられるようになったのでしょうか?
まずは「13日」ですが、イエス・キリストが十字架にはりつけにされて処刑される前日、弟子たちを集めた最後の晩餐にて13人目の弟子であるユダが裏切ったためだと言われています。そして金曜日は、キリストが処刑された曜日であるため。
ちなみに13日の金曜日は、1年に最低でも1回はめぐってきます。
二枚目
イケメンの男性のことをよく「二枚目」と評しますが、この「二枚目」という言葉は歌舞伎が由来。
歌舞伎の演目はたいてい、主役、美形、お笑い担当の3人により展開されるのが一般的で、現在上演中の演目の出演者の名前が書かれた看板の2枚目に美形の名前が書かれたためイケメンのことを「二枚目」と呼ぶようになりました。
ちなみにコミカルな人を「三枚目」と言いますが、これも同じ理由です。また同じく歌舞伎が由来の言葉に「どんでん返し」、「十八番(おはこ)」、「黒幕」などがあります。
四天王
アニメやゲームでよく聞く「四天王」。四天王とはもともと、仏教における4人の守護神を指します。
帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、須弥山(しゅみせん)の中腹で4つの方角(東方を持国天、西方を広目天、南方を増長天、北方を多聞天)を守護しています。
このことから、ある分野に優れた4人の人物のことをまとめて「四天王」と呼ぶようになりました。
まとめ
以上、よく聞く言葉の意外な語源をまとめてみました。語源が分かるとその言葉にも愛着がわきますよね。
私は今度すし屋に言ったら極力「おあいそ」は使わず、「お会計お願いします!」というようにします(笑)