マイコプラズマ肺炎の症状と予防法を解説!タレントも感染!
今月に入ったころに、おかもとまりさんがマイコプラズマ肺炎に感染したというニュースをテレビでも見ました。
今年はマイコプラズマ肺炎がかなり流行るかもしれないと聞きましたので、この機会にマイコプラズマ肺炎の症状や予防方法をまとめてみます。
≪目次≫
マイコプラズマ肺炎どのような症状が出るのか
マイコプラズマ肺炎は「非定型肺炎」とも呼ばれ、「マイコプラズマ」と呼ばれる病原性微生物によって引き起こされる肺炎。マイコプラズマは6歳以上の幼児や小中学生、20代くらいの若い人によく感染すると言われています。
感染した時に発症するのはわずか5%と言われていますが、他のウイルス性肺炎と違い健康的な人がかかりやすいという特徴があり油断はできません。
マイコプラズマ肺炎に感染した時、以下の自覚症状が出ることがあります。
※風邪の症状と大変よく似ているので要注意
身体全体がだるい
乾いたせき
吐き気・嘔吐・下痢
胸痛
マイコプラズマ肺炎の感染経路
また、マイコプラズマ肺炎の主な感染経路は咳やくしゃみの飛沫感染とタオルや手すりなどの接触感染の2つの経路があります。あの蝶野正洋さんも、娘さんから感染したそうです。
上記の症状に加え、家族や同僚に「マイコプラズマ肺炎にかかった」という方がいたらマイコプラズマ肺炎を疑った方がいいかもしれませんね。
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間
ちなみにマイコプラズマ肺炎の潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は2,3週間ほどだと言われ、この潜伏期間中にも他人にも感染させてしまう危険性がある上に血液検査などで見つけ出すのは非常に困難と言われています。
こういった特性を持つため、ピークの時期にとても流行りやすい感染症と言えます。
合併症に用心しましょう
感染して症状が出る可能性は低く、自覚症状だけ見るとたいしたことのない病気に見えるマイコプラズマ肺炎ですが、一番怖いのは発症により引き起こされる合併症です。
マイコプラズマは主に気道粘膜で増殖し気管支や肺胞を破壊することで上気道炎や気管支炎、肺炎をを併発する可能性が高くなります。中には中耳炎、副鼻腔炎に溶血性貧血、スティーブンス・ジョンソン症候群、心筋炎、多形紅斑などを引き起こす可能性があります。
合併症は大人よりも子どもが発症しやすい傾向にあります。特に喘息をお持ちの方は要注意です。 マイコプラズマ肺炎によって喘息発作が起こりやすくなったり、喘息様気管支炎の症状がでたり、重い咳により呼吸困難になることもあります。
マイコプラズマ肺炎の感染予防対策は?
ではマイコプラズマ肺炎の感染をできる限り予防するにはどうすればいいのでしょうか?
手洗い・うがい
まずは風邪予防の基本中の基本、手洗い・うがいです。マイコプラズマは接触感染や飛沫感染により発症するので、手の表面や口の中に潜むマイコプラズマを洗い流すのは重要。せっけんは液体せっけんを使い、指の間やつめの中までくまなく洗いましょう。
タオルは共有するとまたマイコプラズマが付着する危険性があるので、使い捨てのペーパータオルを使用しましょう。
最後は、アルコール消毒をお忘れなく。
マスクの着用
飛沫感染を防ぐマスクの着用も基本ですが、こちらもポイントがあります。まずはマスクはピッタリ合うように着用し、隙間から細菌が入らないようにします。
次にマスクには細菌が付着しているのでなるべく触らない。 耳にかけているゴムの部分を持って着脱を行ってください。
そして最後に、マスクは使い捨てのものがおすすめ。 理由はタオルと同じく、共有すると二次感染の危険があるからです。
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人と接触する機会を減らす
マイコプラズマの感染経路から見て、人と接触する回数が多いほど感染する可能性が高いと言われています。そのため人と接触する際は極端に近くなりすぎず、少し距離をとることが重要です。家族が感染した場合には寝室を分け、絶対に職場に行かないようにするなどして二次感染を防ぐように心がけましょう。
マイコプラズマ肺炎は出席停止?
インフルエンザやおたふくかぜは出席停止で欠席扱いになりませんがマイコプラズマ肺炎はどうなのでしょうか?マイコプラズマ肺炎は「学校保健安全法」にて第3種の学校感染症に指定されています。出席停止期間は「症状により学校医その他の医師にて感染の恐れがないと認めるまで」と記されています。担当の医師や学校や職場の長の判断にゆだねられるあいまいな規定です。
治りきってピンピンしてるようでも咳などが残ると通園通学の許可が下りないこともあるそうです。感染拡大を防ぐための慎重な処置がされる自治体もあります。病院の治癒証明書を必要とする場合もあるぐらい厳しいようです。医師が許可しても受け入れ側の学校、幼稚園、保育園、職場の責任者の判断に従わねばなりませんね。
まとめ
以上、マイコプラズマ肺炎の症状と予防についてまとめました。
冒頭でも言ったように今年はマイコプラズマ肺炎が流行しやすい年と言われていますので、感染を事前に防ぐことを心がけ、風邪みたいな症状でも侮らず、少しでも怪しいと思ったら病院で診断を受けるようにしましょう。