フィギュアスケートの全6種類ジャンプがわかると応援がさらに面白い
前回フィギュアスケートの得点の付け方のルールを解説しましたが、今回はフィギュア記事第2弾。
フィギュアの演技の要である6種類のジャンプを解説します。
一見すると同じに見えるジャンプですが、細かく見てみるとそれぞれ違いがあります。
画像動画は文末にあります。
アクセル
まずはジャンプの中でおそらく一番知名度の高いアクセルジャンプ。
浅田真央選手や羽生結弦選手が演技で決めた「トリプルアクセル」があまりにも有名。
アクセルジャンプは、簡潔に言うと「前方向に跳ぶジャンプ」のことです。
「なんだ普通のジャンプじゃん」と思ったそこのあなた、実はほかのジャンプとは全く違うんです。
というのも、他のジャンプはすべて「後ろ向きに跳ぶ」からなんです。
また「トリプルアクセル」とは3回転するジャンプと思われがちですが、正確には「3回転半」するジャンプなんです。
「なんで半回転余計に回るの?」という声が聞こえてきそうですが、これも「前方向に跳ぶ」というアクセルジャンプ独特の特徴が関係しているんです。
ジャンプは必ず「後ろ方向に着氷する」という共通点があり、アクセルジャンプも例外ではありません。
前向きにジャンプしトリプルアクセルを決めた後、後ろ向きに着氷するためには3回転したのちに180゜回転しなければならないのです。
だから、「トリプル」アクセルでも「3回転半」しているというわけなんです。
このようにほかのジャンプと比較すると違う特性を持っているため最も難易度の高いジャンプとなっており、真央ちゃんや結弦君などが決めるたびに会場とお茶の間が盛り上がるわけです。
トウループ
続いてはトウループ。
トウループの「トウ」とはつま先(toe)のこと。
すなわち、トウループジャンプとはつま先で踏み切るジャンプのこと。
6つのジャンプの中では最も難易度の低いジャンプのためトリプルアクセルと同じくらいよく見かけるジャンプで、連続ジャンプの2回目のジャンプでもしょっちゅう採用されています。
フリップ
3つ目のフリップジャンプは、トウループと同じくつま先で踏み切るジャンプです。
では、トウループとどこが違うのかと申しますと、滑走する足とジャンプするときの足がそれぞれ逆なんです。
まずトウループですが、右足で滑りながら左足で踏み切ります。
それに対しフリップは、左足で滑り右足で踏み切ります。
左右の足が違うだけですので見た目だけではほとんど違いを見分けることはできません。
サルコウ
続いてはサルコウ。
何やら今年の干支が飛び出してきそうな名前ですが、サルコウジャンプとは後ろ向きに進む勢いに乗り、つま先を使わずエッジで跳ぶジャンプのことです。
すべるスピードに合わせて勢いよくジャンプすればいいだけなので、サルコウも比較的難易度の低いジャンプといえそうです。
安藤美姫選手が、女子で初めて4回転サルコウを成功させたことでも話題を集めたジャンプですね。
ループ
ループジャンプは例によってサルコウの逆バージョン。
サルコウジャンプは左足で滑走し、左足で踏み切るのに対し、ループジャンプは右足で滑走し、右足で踏み切ります。
ジャンプを跳ぶ際に輪を描くように滑ることからこの名が付きました。
それから、サルコウは先述のようにすべる勢いに乗せて跳ぶため自然なジャンプに見えますが、ループは背中から跳びに行っているため不自然なジャンプに見えるという方も多いようです。
ルッツ
最後に紹介するのはルッツジャンプ。
ルッツジャンプはフリップやトウループと同様につま先から踏み切るジャンプ。
左足で滑り右足で踏み切る点ではフリップと同じですが、違う点は滑走していく方向とは逆方向に回転する点。
具体的に言うと、左足外側のエッジに体重を乗せて、右足のつま先で後ろ向きに蹴ってジャンプします。
つまり時計回りの弧を描きながら滑り、ジャンプする際に反時計回りに回転するため滑る勢いを利用しにくく、アクセルジャンプの次に難易度が高いジャンプと言われています。
まとめ
以上、フィギュアスケートの6種類のジャンプを簡潔ですがまとめてみました。
こうやって見てみると似たり寄ったりなジャンプが大半を占めている印象でした。 見分けられない人も多いわけですよね。
大変難易度が高いのはなんといっても真央ちゃんで有名な「アクセル」ですね。
唯一、前からジャンプするので見分けがつきやすいです。過去には伊藤みどり選手も飛んでいましたね。
図解付き解説はこちらです。
≪画像引用元:公益社団法人/日本スケート連盟≫
何度も演技を見てジャンプを見分けられるようになればフィギュアスケートをもっと楽しめるのではないでしょうか。
日本選手 ファイト!!応援してます。