バドミントンタカマツペアの出身校「聖ウルスラ学院英智高等学校」とは?
やりましたね!おめでとうございます。金メダル。最後の粘りの逆転劇は応援していて涙が出ました。
感動をありがとうございました!!
聞いたことがないというか初耳だった「ウルスラ??」という方も多かったのでは?バドミントンで見事に金メダルを獲得したタカマツペアの出身校である、「聖ウルスラ学院英智高等学校」を紹介したいと思います。
聖ウルスラ学院英智高等学校の歴史
まず学校名にある「聖ウルスラ」は、創設者であるアンジェラ・メリチが敬愛する聖人の名前からとられています。
アンジェラは1535年、後の高校の基礎となる聖ウルスラ修道会をイタリアに設立、ヨーロッパ各地に広まっていきます。
聖ウルスラ修道会の修道女たちが日本に来日したのは1936年。 その後1941年、宮城県の木ノ下に修道会初の教育施設「あづま幼稚園」が設立されます。
聖ウルスラ学院家庭学校(1948)、小さき花幼稚園(1949、のちに「聖ウルスラ学院幼稚園」に改名)聖ウルスラ学院小学校(1950)、仙台市一本杉に聖ウルスラ学院中学校(1956)が創立され、1959年に聖ウルスラ学院高等学校が設立されました。
2005年に小・中・高等学校は校名に「英智」が追加され現在の校名になりましたが、この「英智」は「神の愛に照らされた知性と心、そして生き方や行動のすべてを表し」、力の付く元気な学校になるようにという意味合いがこめられています。
聖ウルスラ学院英智高等学校(略してSUG英智)は、3つのコースがあります。
まずは特別志学コース。 これはType1とType2の2種類があります。
Type1は生徒の5年後、10年後を考えあくまで「一般入試」で「現役合格」することを目標とし、2年次までで5教科のすべての教育課程を終え、3年次からは受験勉強に専念できるようになります。
Type1では、平成25年度卒業生が東北大学をはじめとする国公立大学に7割が合格、早稲田などの難関私大に合格した生徒もいます。
続いてType2ですが、こちらは勉学に励みながらも部活動も両立できるコース。
本校独自のカリキュラムで、効率よくゆとりを持ったスケジュールで勉強も部活もしっかりバックアップしてくれます。
こちらも平成25年度卒業生が早稲田、慶応義塾、上智、立教、明治などの難関私大に合格しています。
そして3つ目のコースである尚志(しょうし?)コースでは、学問だけでなくキャリア教育や進路指導に特化したコース。
「自分の未来を心から大切に考える」SUG英智の特色が最も表れているコースと言えるでしょう。
尚志コースの特色である「英語」、「作法」、「自主活動」を柱とし、「人間の品格」を育成するキャリア生活を見据えた教育を目指します。
このコースでは指定校推薦入試枠を多数確保しており、宮城教育大学、明治大学などをAO、推薦、一般入試で現役合格しました。
進路実績はこちらです
聖ウルスラ学院英智高等学校の部活動
部活動でも活発さを意識し、タカマツペアが所属していたバドミントン部をはじめとして、ソフトテニス部、卓球部、体操部(女子のみ)、サッカー同好会、文化系では吹奏楽部、合唱部、書道部、茶道部、華道部、文芸同好会、イラストレーション同好会などがあります。
また、希望の部活動がない場合でも規定(部員を集めるなど)を満たせば同好会としてスタートさせることができます。
部活と両立させるコースもあるためタカマツペアのように自分の将来にあわせて部活を選択していくのがおすすめですね。
二人の出会い
一つ先輩である高橋礼華選手はなんと小学校卒業時に地元奈良県から宮城県仙台への転校を決意する。12歳で強くなりたいと進む学校を選ぶその強いメンタル。まさにダイヤの原石だったんですね。一方の松友美佐紀選手は高校からウルスラに入学します。運命の出会いです。お互いジュニアのころからシングルプレーヤーで日本中に名をとどろかせていたので意識はしていたのでしょう。小学生時代には全国大会で顔常に合わせる二人は文通でつながっていたそうです。
ペアになった驚きの事実
同じ高校に進んだ2人が再会。当時の田所監督憎んだ理由を最近聞かされたたかまつペア「何も考えずシングルの余り物になった二人を組んだだけ」二人を組んだ理由はなかった。でもこの直感が金メダルにつながるとは人生は本当にわからないものです。
バドミントン女子は オグシオ・スエマエ・フジカキに続きタカマツの時代になりましたね!4年後の東京オリンピックが楽しみです。
聖ウルスラ学院英智高等学校の募集要項
さて、ここまで読んできてSUG英智に入学したいという方も数多くいらっしゃると思うので、最後は募集要項を簡単ですが紹介します。
まず特別志望コースですが、こちらは一般入試(奨学制度・専願制度あり)と奨学生推薦・普通の推薦入試があります。 これはType1・2共通です。
尚志コースは基本的に同じですが、奨学生推薦入試が男子と女子で別れている点、推薦入試が女子のみ受け付けている点が異なるので注意。
詳しくは聖ウルスラ学院英智高等学校のHP
おわりに
以上、リオオリンピックの女子バドミントンで金メダルを獲得したタカマツペアの出身校、「聖ウルスラ学院英智高等学校」について解説しました。
地元でない限り親元を離れ寮生活になります。よほどの硬い意思と親子の覚悟が必要ですね。可愛い子には旅をさせよとはいいますが、親としては本当に心配で辛い決断ですよね。
12歳の娘を送り出した高橋選手のお父様は「人と一緒の練習では勝てない」ということをずっと伝えていらっしゃいました。小学生の時にすでに全体練習後自主練を一時間毎日続けていたそうです。
イチロー選手や中田選手の小学生時代の文集を思いだしました。人並ならぬ努力。華やかな部分に隠れた努力の量。だから見ている人をこんなに感動させるのでしょうね。
やはりいろんな面で環境が整うことも大事なので
今年のオリンピックで聖ウルスラ学院英智高等学校に興味を持たれた方は、ぜひ入学を検討してみては?