リオオリンピック開幕!フェンシングのルール・歴史が知りたい!
太陽の聖火がとてもまぶしいリオオリンピックんがいよいよ開幕!水泳はもう金メダルと銅メダルを獲得!
そしてフェンシングもメダル候補です。ルールがわかりにくい種目ですが高校時代少しフェンシングに挑戦したので解説させていただきますね。試合応援のお役にたてると嬉しいです。
フェンシングの歴史
フェンシングが誕生したのは中世ヨーロッパ。 当時の騎士たちの華麗な剣技を競技化したのが始まりとされています。
初めてオリンピック競技として行われたのは1896年の第1回近代オリンピック@アテネ。
この時ははっきりとしたルールが決まっていなかったため、1941年、国際オリンピック委員会(IOC)の国際会議にてルールを統一しました。
日本にフェンシングが上陸したのは明治時代。 競技として始まったのは昭和時代で、フランス留学から帰国した岩倉具清が慶應義塾大学の学生に教えたことで始まりました。
1964年のローマオリンピックで初めて日本代表が出場しましたが、2008年北京オリンピックで太田選手が初めてメダルを取るまでは入賞こそしたもののメダル獲得は困難な状態でした。
フェンシングの共通ルール
フェンシングはフルーレ、エペ、サーブルの3種類がありますが、共通のルールとしてはピストと呼ばれるフィールドの上で競技用の剣を構えてお互い向き合う「アンガルド」と呼ばれる姿勢で試合を開始します。
またフェンシングには「有効面」があり、有効面を突いて初めて得点が入ります。
現在は審判機にコードをつないだ電気剣を用いて、有効面を覆う金属糸を織り込んだベストを攻撃することで反応し得点となります。
攻撃する際、力が弱すぎると反応せず得点にならない場合もあります。
フルーレ
フルーレは相手を突くことで得点を競い合う種目。
フルーレとは、突きに特化した剣「レイピア」が軽量化したスモールソードの練習用の剣のこと。
フルーレは1ピリオド3分の合計3ピリオド内で先に15点を取った方が勝利となります。
フルーレにおける有効面は頭部と四肢を除く胴体の両面です。
で、得点の取り方なんですが、条件を得て「攻撃権」を得た選手が相手を突けば得点となるのですが、この攻撃権がフルーレにおいて重要になってきます。
まず先に手を伸ばし剣先を相手に向ければ攻撃権が発生するのですが、この時相手が剣をはじいて剣先をそらしたり、間合いを取って逃げ切ると攻撃権が相手に移動します。
攻撃権がない状態で有効面を突いても得点が入らないので、そういう点ではほかの種目よりはやりづらいと言えそうですね。
エペ
続いてはエペ。
エペはフルーレと同様突きで得点を奪うのですが、この種目で使う剣は伝統的な決闘に用いられるものに最も近い形をしています。
フルーレとの最大の違いは攻撃権がない点と有効面が全身とかなり広い点。
同時突きも有効になるため、実際の決闘に近い形で試合が進みます。
サーブル
最後に紹介するサーブルは、騎兵隊の剣をモチーフにしています。
サーブルの特徴としては、突きだけでなく切り付けるのも得点になります。
つまり、剣先、剣身、刃の部分で触れれば得点になり、有効面は腰から上の上半身全てです。
騎兵隊は馬にまたがった状態で戦うため、またがった下半身を狙ってはいけないということでしょうね。
また、サーブルもフルーレと同様に攻撃権があります。
おわりに
以上、フェンシングの歴史やルールを簡単にまとめてみました。
今年のリオオリンピックでも、太田選手をはじめ日本代表の皆さんにはぜひメダルを日本に持ち帰ってほしいものですね。
これでフェンシングを少しでも興味を持っていただければ幸いです。