噛む回数が少ないと子供の成長に関係する?!食事時の効果は?
「よく噛んで食べなさいね」気づけばよく子どもに言い聞かせていませんか?
「噛むこと」がなんとなく健康にいいことは知っていても、いざ理由を考えてみるとはっきりと思い浮かびづらいかもしれません。
子どもに注意するときも、根拠がわかっていたほうが説得力が増しますよね。
今回は「噛む」ことの効果などをまとめてみました。
びっくり?!現代人の噛む回数
弥生時代 3990回
鎌倉時代 2654回
江戸時代 1465回
現代 620回
突然ですが、上の数字はなんの回数かわかりますか?
実はこちら、1回の食事につき噛む回数を表しています。
時代が進むごとに、噛む回数が随分減っていることがわかります。
現代人は弥生時代の6分の1程度しか咀嚼をしていないのです。ちょっと衝撃ですね。
食べ物事情の変化
噛む回数が減ったのは、食べ物そのものが変わってきたことも影響しています。弥生時代まで遡らなくても、昭和の時代と現代を比べてみるだけでもよくわかります。
私たち親世代が子どものころは、干し芋や煮干など噛みごたえのあるおやつが主流でした。
しかし現代は、ポテトチップスやチョコレートなどあまり噛まなくても食べられるお菓子がコンビニに行けば溢れています。
食事も「噛めば噛むほど味が出る」といった素材より、たいして噛まなくても食べられる素材が主流です。子どもが好きなハンバーグやスパゲッティーなども、それほど噛まなくても食べられますよね。
やはり一口30回噛むのが理想的
では、噛むことを重視しなくても良いのでしょうか?
そんなことはありません。よく噛むことで、唾液が分泌され免疫力があがりますし、顔の筋肉を使うことで身体全体の発育や脳の発達が進むことが科学的に立証されています。
日本咀嚼学会が提案する噛むことの効用を「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語にわかりやすくまとめています。
み・・・味覚の発達
こ・・・言葉の発達
の・・・脳の発達
は・・・歯の病気予防
が・・・がん予防
い・・・胃腸の働きを促進
ぜ・・・全身の体力向上
子どもの健やかな発育のためにも、噛むことが大事なことがよくわかりますね。
目安としては一口30回噛むことが理想的と言われています。現代人の噛む回数の平均は一口10~20回くらいだそうです。まずは「プラス10回噛む」ことを目安に子どもに伝えてあげるとよいでしょう。
まとめ
早いうちからよく噛むことを習慣にすることで、大人になってからも健康で活き活きと成長していける手助けになります。ただ食べるものによっては30回も噛めません(お寿司やうどん、そば)。しかも食事中にあまりガミガミ言うと食事自体が楽しくなくなります。
日頃からメニューの工夫をして大人がしっかり噛んで食事する姿を見せると、子どもも自然真似していくのではないでしょうか。さっそく実践してみましょう。