流星群や流れ星!どうして星は落っこちるの?隕石や彗星のせい?

ずっと気になっていた流れ星☆彡どうして星は落っこちるの?ピューっと一瞬のうちに流れる星。1秒もなくあっという間です。いくつになっても流れ星をみた時は、ラッキー!なにかいいことありそうな予感。その神秘的な輝きは、宇宙への謎をさらに深めていくものとなっていきます。

今回は、流れ星はなぜ流れるのか?その正体は?単純な謎を詳しく、だけど、わかりやすくお話ししていきますね。

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流れ星っていったい何?

まばたきをするほどの、まさに一瞬の輝きを放つ流れ星。肉眼で見えるので、とてつもなく大きいものだと思いますよね。
でもその正体は、太陽系に漂う小さなチリ。

普通の流れ星は、砂つぶほどの大きさもなく、重さは0.1~1グラムくらいという微小天体。そんなゴミみたいな小さなチリも立派な天体のひとつで、太陽系のまわりを回っています。流れ星は、その小さなチリが1秒間に数十キロメートルというスピードで、地球の大気の中に飛び込んできて発光するものなんです。

チリそのものが燃えて光が見えるのではなく、チリの周りの熱くなったガスが長くのび、流れ星の光となって見えるのです。
木や紙を燃やした時の光とは違い、プラズマという状態になった上空の大気が光っています。

太陽系に漂うチリは、彗星がまき散らしたものや、月や小惑星たちの、表面の宇宙風化作用(天体どうしの衝突による破片の飛び散り)でできたものなのです。

彗星核 太陽系の天体・壊れやすい氷の塊

「彗星の落とし物」をもう少し詳しく!彗星の本体である「核」は、大きさが10キロメートルくらいしかありません。それは、氷とチリの塊。また、綿ゴミのようなふわふわした、たよりない天体。太陽に近づくと、その熱によってあたためられ吹き出したガスやチリが、吹き流しのように長い尾となって伸びるのです。

その尾の方向は彗星の軌道とは関係なく、太陽風によって太陽とは反対方向に向かいます。ふつうは、ガスの尾とチリの尾と、2本に分かれて見え(チリの尾の方が明るく見やすい)、太陽に最も近づく近日点通過のころ、彗星の明るさや尾は最大になります。

チリとガス 星間分子雲

宇宙空間に漂うチリは、星間塵(せいかんじん)と呼ばれ、ほとんどが炭素や酸素などの重い元素からできています。チリと同じように宇宙空間に漂う冷たいガスは、星間ガスと呼ばれ、ほとんどが水素分子とヘリウムなどからできています

(星間ガスは、星間塵よりも100倍も重いものからできています)。

これらの星間塵と星間ガスの分子が混ざり合った様子から、宇宙空間に漂う暗黒星雲は、星間分子雲(せいかんぶんしうん)と呼ばれています。

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流れ星は流星群のときしか見えないの?肉眼では難しい?

流れ星は、流星群の出現の時以外でも肉眼で見えます。そして毎年きまったころに、ある星座の方向からたくさんの流星が出現するという流星群。その流星群とは違い、いつどこに飛ぶのかわからない、

散在流星(さんざいりゅうせい)という流れ星を見るコツがあります。月のない(新月)そして星が良く見える夜に、30分くらい肉眼でじっと夜空を眺め続けましょう。冬なら寝袋に入って寒くないように。

(運が良ければ)1~2個の散在流星を見つけることができる…ハズです…。

流れ星や流星群の高さは?

流れ星は、地表から110キロメートルから90キロメートルの高さ(熱圏)で光ります。流星群よりも散在流星の方が低いところまで光り、地表から70キロメートル(中間圏)の高さで消えることも。次にお伝えする火球は、もっと低いところ(成層圏)まで光るものもあります。

大火球による隕石!日本には落ちない?いいえ!落ちてます! 

宇宙空間に漂う小さな砂つぶほどのチリが、流れ星であることをお伝えしましたが、そのつぶがより大きなものになると、流れ星よりも明るく光る火球となって現れます。火球でも大きいものは大火球と呼ばれ、大気中で燃え尽きず地上まで到達するものが稀に現れるのです。

その大火球が、隕石です。地上に落ちてくる隕石の数は、なんと年に2万個ぐらい。えええぇ~~びっくりです。はるか昔、南極に落ちた隕石は氷の移動によって一か所にかき集められ、その場所ではすでに数万個の隕石が発見されています。

隕石の種類

隕石は、次の3つに分類されます。

①石質隕石  石だけでできた隕石

②隕鉄    鉄の塊の隕石

③石鉄隕石  石と鉄の混ざり合った隕石

いちばん多いのが、①の石質隕石。

通常、隕石と呼ばれるものはこのタイプのことを言います。石質隕石は、小さなつぶつぶを含んだ球粒隕石(きゅうりゅういんせき)と、つぶつぶを含まない無球粒隕石に分けられます。球粒隕石の内部には鉄の小さなつぶが、チカチカ光って見えることがあります。

日本に落ちた隕石

日本にもたくさんの隕石が発見されています。なかでも珍しい隕石は日本で見つかった唯一の石鉄隕石である、高知県香美市(旧・在所村)で1898年に発見された在所隕石(0.3㎏)です。太陽系ができあがったころ、無数にあった小天体のなかでは、重い鉄の部分が中心部に沈んで、軽い岩石が表面に浮かび上がりました。その中間地点で、石と鉄が混ざり合ってできたのがこの部分・石鉄隕石なのです。

まとめ

流れ星や隕石のことについてまとめてみました。流れ星は宇宙空間に漂う小さなチリで、地球の大気の中に飛び込んで発光するもの。ほとんどが燃え尽きてしまいますが、稀に大火球となって隕石となり地球に落ちてきます。
でもまだまだ謎は深まる、そしてもっともーっと宇宙のことについて知りたい!と思っていただければ、それは絶好のチャンス!

疑問に思うところから始まるって研究者っぽくて素敵です!!どんどん宇宙のことを好きになってください。いつの日か、宇宙旅行に行ってみたいですね^^

参考書籍: ポプラ社 藤井 旭 著 「宇宙図鑑」

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