人気テレビ番組で流れるクラシック音楽の曲名とエピソード
テレビでよく耳にするクラシック音楽の曲名をまとめてみました。小学生の時の音楽の時間に聞いたことがある曲が多いです。いろんな場所で流れたりしますが曲名が出ません。気になる数曲を独断ですが^^まとめてみました。
≪目次≫
ピアノ五重奏曲「ます」 第4楽章
作曲:シューベルト
出だしの部分が誰もが聞き覚えのある曲調の「ます」。同じような調べが形を変えて何度も繰り返される「変奏曲」になっています。小中学校の音楽の授業で聞いたという人も多いのでは?
怒り新党の「新・三大〇〇」のコーナーなどでよく流れていますね。
ちなみになぜ「ます」なのかというと、20歳になったシューベルトが、ドイツの詩人シューバルトの詩に基づき、川の中を泳ぐますとそれを釣り上げようとする釣り人の駆け引きを音楽として描き上げたものだったから。
レクイエムより「怒りの日」
作曲:ヴェルディ
レクイエムは日本語では「鎮魂歌」と言い、亡くなった人の死を悼むための合唱曲を意味することが多い。ヴェルディのレクイエムはイタリアの文豪「アレッサンドロ・マンゾーニ」の追悼のために作曲しました。 ちなみに混成四部合唱。
中でもこの「怒りの日」はバラエティやCMなどで数多く用いられ、知名度が高い。
レクイエムより「怒りの日」
作曲:モーツァルト
レクイエムと言えば、モーツァルトのレクイエムも忘れてはいけません。こちらはロト7のCMの印象が強いですね。 ドラマでもたまに使用されています。作曲中にモーツァルトが死去し未完成で終わったことでも有名で、弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーによって完成しました。
ちなみに、ヴェルディとモーツァルト、そしてフォーレのレクイエムを合わせて「三大レクイエム」と呼ばれています。
展覧会の絵より「キエフの大門」
作曲:ムソルグスキー(編曲:ラヴェル)
かつてテレビ朝日系列で放送されていた、日本全国にある様々なユニークな物や人を紹介する「ナニコレ珍百景」。その番組内で、珍百景候補が登場する時のBGM(デンデンデンデンっていうあれ)がムソルグスキー作曲の展覧会の絵よりキエフの大門です。この「展覧会の絵」という曲は、ムソルグスキーの友人であったヴィクトル・ハルトマンの遺作展に出展されていた10の絵画作品を見て、その印象を楽曲に仕立てたものです。
ちなみにムソルグスキーはピアノ曲として作曲していたのですが、のちにラヴェルがオーケストラ用に編曲しました。
ラプソディー・イン・ブルー
作曲:ガーシュイン
クラシック音楽を題材とした「のだめカンタービレ」のEDやディズニー映画「ファンタジア2000」で使用されているこの曲。作曲したのはロシア系アメリカ人のジョージ・ガーシュイン。当時ガーシュインの出身であるアメリカでは、ジャズ音楽が人気で、ガーシュインはポール・ホワイト率いるジャズバンド用に作曲したと言われています。
伝統的なクラシックとアメリカのジャズを融合させた「シンフォニックジャズ」として高い評価を受けました。
ツィゴイネルワイゼン
作曲:サラサーテ
悲劇的なシーンや衝撃的なシーンでよく用いられるのがこの曲。曲名は「ジプシー(ロマ)の旋律」という意味で、ジプシー音楽やハンガリー民族舞曲を組み合わせて作られました。作曲者のサラサーテはバイオリニストで、13歳の時パリのコンセンヴァトワールのヴァイオリン科の一等賞得たのちに1860年代に演奏家としての活動を開始した。
交響曲第9番「合唱」
作曲:ベートーベン
続いては年末におなじみの「第九」です。一般的に「第九」や「歓喜の歌」としても有名なのは第4楽章の部分で、国によってはその国の言語に翻訳して歌われることがあります。年末だけでなくバラエティやCM、それから新世紀エヴァンゲリオンなど幅広く使われていますね。ちなみにCDの収録時間が74分という中途半端な時間なのは、この「第九」が丸々全部収録できるようにするためだという説があります。
さいごに
堅苦しいイメージのクラシック音楽ですが様々な形で身近にある音楽なんですね。テレビで流れると卒業式や入学式以外にもクラシックを聴く機会が増えます。クラシックは本当に歴史を感じる音楽なので瞑想するときなどよく聴いています。心のざわつきが収まる感じが好きです。ぜひピンときた曲調があればじっくりと聴いてみてください。