日本とロシア!安倍首相とプーチンにご縁のある山口県長門市の画家とは?

夏みかんの木

プーチン大統領と安倍内閣総理大臣の対談が山口県で行われるまでもうすぐとなりました。

安倍総理の出身地である山口県でプーチン大統領をおもてなしするということですが、実は山口県(日本)とロシア両方に縁がある画家がいることをご存知でしょうか?その画家の名は「香月泰男」香月泰男ってどんな作家なのでしょうか?北方領土と関係するシベリアシリーズって何?
安倍首相と同じく山口県の生まれで、しかもプーチン大統領の治めるロシアとも浅からぬ縁があるとのことですが、一体どのような生涯を送ってきたのでしょうか?

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香月泰男とは?

香月泰男は、1911年10月25日に山口県大津郡三隅町(現在の長門市)に開業医の息子として生まれました。しかし物心つく頃に両親が離婚し、その後は彼の祖父が泰男を引き取り育てました。
1931年に東京美術学校に入学し、卒業した後は美術科教師となり現在の北海道倶知安高等学校や下関南高等学校で教鞭をとりました。

しかし10年後の1941年に太平洋戦争が勃発、開戦の翌年、泰男も徴兵され満州へと飛びました。終戦間近の1945年、彼の人生を大きく変える出来事が起きます。

泰男はソ連(当時)に抑留(短期間身柄を拘束)され、シベリアはクラスノヤルスク地区にあるセーヤ収容所にて強制労働を強いられました。 この出来事が彼の作品に大きな影響を与えました。

1947年に解放され、故郷の三隅に帰還。その後は以前のように教師をやっていましたが、1960年に退職し創作活動に専念することを決意。
1966年には九州産業大学の芸術学部油絵科の教授となりますが、1974年に心筋梗塞で亡くなりました。

彼の没後、遺族により作品が故郷山口県に寄贈・寄託され、山口県立美術館に展示されています。

1993年には彼の業績をたたえて三隅町立香月美術館(2005年の合併に伴い「香月泰男美術館」に改名)がが開館し、2011年には生誕100周年を記念し山口県立美術館で特別展覧会「香月泰男 追憶のシベリア」が開催されました。

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では彼の作品にはどのようなものがあるのでしょうか?

彼の代名詞「シベリア・シリーズ」

彼の代表作品は通称「シベリア・シリーズ」と呼ばれ、その名の通り徴兵を終え日本に帰国した泰男がシベリアでの抑留時代を思い起こしながら描いたもの。炭と方解末を使い記憶の断片らしく白黒でその中に見える深い人間性を巧みに描いたことで、1969年には第1回日本芸術大賞を受賞しました。

山口県立美術館ではシベリア・シリーズの作品の多くが展示されていますのでぜひ鑑賞してみては?

香月泰男の作品を見よう! 山口県立美術館の公式サイトはこちら 

さいごに

戦争はいろんな人に口では言い表せないいろんな体験や深い悲しみを与えます。今回の会談は北方領土の一部返還という話も出るとのこと。安倍首相とプーチン大統領は戦争を体験していない代表同士ですが、戦争の悲惨さは十分に感じていらっしゃるだろう。両国のお互いの想いを大事にしてじっくり話し合いをしてほしい。お互いの主張もあるだろうが精一杯歩み寄り、平和的解決を願っています。

香月さんの絵画メッセージも愛のあふれる世界の平和を訴えています。長門市に来られるプーチン大統領にぜひ立ち寄っていただきたいです。

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