博多祇園山笠って何?気になる歴史と見所の櫛田入り日程は?
仕事で毎年7月に博多に行くと駅前に大きな飾り物があります。
山笠があるからね~とか祇園祭だからね~
ううう~~~ん意味がわかんない。何やら毎年ある大きなお祭りらしい。博多の夏が始まると
地元の方が教えてくださいました。男衆は何やらこの時期はそわそわして仕事も手につかないらしいです。
そんな博多の祇園山笠祭りの魅力を「山笠ってなに?」の方にお伝えします。
≪目次≫
博多祇園山笠って何のお祭り?
博多と言えばゴールデンウィークに博多どんたくという大きなお祭りがありますよね。
夏の風物詩はこの祇園山笠。775年の伝統がある国の重要無形民俗文化財に指定されています。
博多祇園山笠の歴史は?
諸説ありますが≪疫病を退治した≫ということが始まりとされる説が最有力です。博多祇園山笠の起源は鎌倉時代に博多を疫病が襲いました。
その際に博多の地に承天寺を開いた聖一国師(臨済宗)がその疫病を食い止めようとして町に祈祷水をまいて清めて回ったということです。
明治時代になって電気が普及し始ると担ぐ山笠で電線が切れてしまうという事が多くなった。そのために展示用の「飾り山笠」と街を走り回る「かき山笠」に分かれました。
静の山笠と言われる飾り山笠は高さが10mもあり博多の街のあちこちにそびえたっています。動の山笠であるかき山笠は電線にかからない高さに調整してあります。
山笠には街を区分した1~7の流(ながれ)があり、戦前は祭りをまとめるのが順番で回る一番山笠の流れだったが戦後は委員会が発足。博多祇園山笠振興期会(現:博多祇園山笠振興会)が常設され祭りを仕切っています。
現在の一番山笠は追い山で櫛田神社に一番に入全流を代表して祝い唄を奉納する大役を担います。
飾り山笠の一般公開
通常は一斉公開が7/1からですが今年は第99回のライオンズクラブ国際大会に合わせ公開が前倒しされ(6/24~の公開)世界に博多をアピールすることができました。おかげさまで鑑賞期間が延びましたね。
飾り山笠は櫛田神社に向いた側を「表」その反対側が「見送り」と呼ばれています。山笠の台は山大工と呼ばれる職人が組み上げる。台の上の人形は博多人形師が手掛けるという贅沢なものです。
表には通常、戦記物、時代絵巻で勇ましさを表し見送りはおとぎ話やキャラクターをあしらって楽しさをアピールします。各流れの飾り山笠を見比べるのも面白いです。
今年はやはり表はNHK大河ドラマの「真田丸」関連が多いです。日没後はライトアップもされるのでお昼の顔とまた違った味わいがあります。
九番山笠(博多駅前)
表:猛将幸村夏の神(人形師/生野四郎)
見送り:華丸・大吉のなんしようと?(人形師/田中 勇)
二番山笠(中洲)
ライトアップされた飾り山笠/中洲流の見送り:一休知恵競之妙(人形師/中村 信喬)
かき山笠の始動
1番東流れ~8番紙川端通
7/9 お汐井とり(17:30~18:00)
7/10 流れかき(18:00~17:00)
7/11 朝山・他流かき
7/12 追い山ならし
7/13 集団山見せ
7/14 流れかき
7/15 追い山 (町かきだし 1:20~)
追い山の櫛田入りの時間
櫛田入りといわれるクライマックスは真夜中から集結している各流れの山笠が一斉に櫛田神社へ向かいます。
櫛田神社に入る時間・・櫛田入り
二番 中洲流 5:05
三番 西流 5:10
四番 千代流 5:15
五番 恵比須流 5:20
六番 土居流 5:25
七番 大黒流 5:30
八番 上川端流 5:35
櫛田神社とは
追い山の見所
◆櫛田神社周辺(上紙端町)
真夜中に町をでた各流れの追い山が午前二時ごろには櫛田神社周辺に集結して整列します。スタート直前のピリピリとした緊張感があふれています。
お寺の住職がかき山を出迎えます。細い路地を180度くるっとUターンします。山笠のかき手の腕の見せどころ
◆大博通り(博多駅前)
通りの幅も広くとても見えやすいポイントです。かき手にとっては道幅が広くまっすぐに進ませるのが難しいコースです。
◆廻り止め(須崎町)
追い山のゴールになります。全員で最後の力と振り絞って雄たけびが聞ける場所。タイムもここで発表されるのでさらに盛り上がる。
博多山笠のキャラクター登場
今年はライオンズクラブ国際大会で博多には海外からのお客様がたくさんいらっしゃいます。
博多の伝統ある山笠をビジュアルで印象付けたいと博多祇園山笠公式キャラクター 「博多祝いめで鯛」
雄伊沙 OISA (男性的な妖精)
山笠で早く走る時に賭ける掛け声「おいさっ」から名付けられました。
貴緒衣 KIOI (女性的な妖精)
山笠とかき手を清める「勢(きおい)水」から名付けられました。ごりょんさんをイメージ
まとめ
「山のぼせ」という言葉上がるぐらい博多の地を離れてもこの時期になると皆さん戻ってこられるんですね。
地元の方はもちろん今では300万人の観光客が押し寄せるお祭りになりました。
のぼせるぐらい夢中になるものがあるっていいですよね。
「オイサッ、オイサッ」の掛け声で山笠が進む姿は圧巻です。ただ代表の方が「これは神事です」神事である事を忘れないでくださいと。
数々の行事があるため事故が無いよう細心の注意をを払っていらっしゃいます。
観覧する側もその気持ちを大事に楽しみたいです。暑気払いも兼ねて大声で盛り上がりましょうね。
★自然豊かな博多の街を散策★